シネマ執事

ティッシュみたいだね 映画って

2019/9

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破線のマリス

井坂聡監督 「破線のマリス」 2000 レビュー ネタバレあり

華やかなテレビ局 テレビ局は、まだ華やかなのだろうか? 私はテレビを全く見ないのだが、ネットの情報から類推しても、テレビというメディアが凋落していることは間違いないだろう。視聴率は低落しているし、新しいスターもあまり産まれていないようだ。老境にさしかかったビートたけしや明石家さんまが未だに大御所として君臨していることが...
水のないプール

若松孝二監督 「水のないプール」 1982 レビュー ネタバレあり

地下鉄の切符切り 地下鉄の切符切り。現代では、ほとんどなくなった職種だろう。カチカチカチとハサミの音を神経質に鳴らしながら、乗客の差し出す切符に小さな刻みを切る仕事。そんな駅員を演じる内田裕也は、終始不機嫌そうな表情だが、定期券をはっきり見せない客がいると威丈高に詰問する。本来は正規運賃の確認行為なのだろうが、内田の感...
はだかっ子

田坂具隆監督 「はだかっ子」 1961 レビュー

昭和30年代、所沢 タイトルバックは、空撮から始まる。昭和30年代の所沢。住宅は少なく、一面の濃い緑は茶畑なのだろう。電車や街道が濃緑を闊達に切り取って走る。この豊かな人工の濃緑が、まず、映画の豊潤な色彩感覚を頭上から制覇する。 「はだかっ子」は児童文学を原作としており、主人公は小学6年生の元太だ。映画は元太と同級生た...

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塚本晋也監督 「双生児」 1999 レビュー

塚本晋也監督 「双生児」 1999 レビュー

双生児の流離譚  江戸川乱歩の原作は、1924年に発表されている。舞台となる大徳寺医院は、医院と家屋が同棟にある造りの日本家屋だ。西洋医学の治療を施す医院と、日本建築の普遍性を感じさせる居間や寝室。折衷こそが日本的美の精髄ならば、大正時代を...
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