シネマ執事

ティッシュみたいだね 映画って

2022/10

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朝が来る

河瀬直美監督 「朝が来る」 2020 レビュー

永作博美の笑顔  永作博美の少し横長い顔。人懐っこい笑顔は、若い頃と変わらない。誠実に人に向き合い、自分にもポジティブだ。企まざるユーモアが、愛らしい笑顔いっぱいに拡がる。とびきりの美人ではないかもしれないが、女らしい色香はすこぶる魅力的だ。そんな永作の化粧っ気のない顔が、幾度もアップで映される。年輪を経た笑顔は慈愛に...
吾輩は猫である

市川崑監督 「吾輩は猫である」 1975 レビュー

俗物のおしゃべり 俗物とは、世間に漂う人だ。自らの信念を持たず、常に空気を読む。「吾輩は猫である」は、夏目漱石が俗物を風刺した小説である。  中学教師の仲代達矢は、妻(波乃久里子)と三人の子供と共に、雨漏りのする安普請の家に暮らしている。この家に、さして用件もなく訪れる伊丹十三、岡本信人、前田武彦、篠田三郎。俗物たちは...

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