0Withコロナ 深作欣二監督が発する深いメッセージ 「復活の日」 1980佐々木 隆行2020年5月14日あらすじ 殺人ウイルスと核ミサイルの脅威により人類死滅の危機が迫る中、南極基地で生き延びようとする人々のドラマを描いた作品。 「愛は、人類を救えるのか?」MM88、その細菌兵器によって全世界は大パニックとなり、 氷に閉ざされた南極大陸に残さ...
0映画『ジョン・ウィック』 感想消費者Xの転身2020年3月25日キャスト ◆ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス) ◆ヴィゴ・タラソフ(ミカエル・ニクヴィスト) ◆ヨセフ・タラソフ(アルフィー・アレン) ◆アヴィ(ディーン・ウィンタース) ◆グレゴリ(オマー・バーネア) ◆ヴィクター(トビー・レナード・ム...
0ビートたけし監督 「みんな~やってるか!」 1995 レビュー ネタバレあり佐々木 隆行2020年10月26日【世界一くだらない傑作】 くだらない。完璧ににくだらない。シリアスで抽象的な映画を4本撮ったのは、このオチのためだったのか。ショートコントを連打する構成だが、シニカルに辛口のギャグとか、ほっこりとした笑いを誘うユーモアとか、都会的なウィット...
0鈴木清順監督 「夢二」 1991 レビュー ネタバレあり佐々木 隆行2020年8月15日難解な映画ではない 「夢二」はわかりにくい映画ではない、ということがようやくわかった。若いころのほうが、物事を率直に自分の眼で見られないものだ。経験値も低く、マスコミの刷り込みの力も大きい。鈴木清順は、難解な映画を作る監督だと思っていた。...
0竹内昌男監督 「ジャンプ」 2004 レビュー佐々木 隆行2021年3月20日甘美なノスタルジー 別れた女ほど、甘いものはない。こっちが年を重ねても、彼女はあの時のまま、若く美しい。唇や指が、彼女の柔らかい身体の感触をはっきりと覚えている。出会った頃のときめきや、落したときの達成感、時折の小さな諍いや、別離のやるせな...
0井坂聡監督 「g@me」 2003 感想佐々木 隆行2020年4月20日ウェルメイド 良い映画には、2種類ある。芸術作品とウェルメイドなエンタテイメントだ。芸術作品には、映画監督の創造の魂が刻まれる。やむにやまれぬ表現欲求を持つ映像作家は、観客を楽しませる前に、自分が救われるために作品を創る。ウェルメイドな映画...
0【2020年 最新】VOD(ビデオ・オン・デマンド)おすすめ10社比較adm2020年5月2日まえがき 定額でドラマやアニメを視聴できる動画配信サービス「VOD(ビデオ・オン・デマンド)」が流行しています。電車の中など移動時間にも、スマホでTV番組を楽しんでいる人の姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか。 懐かしいドラマや番...
ヒューマン0黒沢清監督 「アカルイミライ」 2003 レビュー ネタバレありとりとめない象徴の綾 黒沢清の映画では、ドラマチックな大団円に向かってストーリーが結束し、登場人物の心情が加速するような事態は起きない。象徴的な出来事は起こるが、すぐさま日常のなかに溶け込んでいく。状況は小さな驚きを巻き起こしはするが、ゆるやかに現状復帰する。 異相の露呈と現状復帰はランダムに発生するが、わかりやすい起...
ヒューマン0市川崑監督 「炎上」 1958 レビュー ネタバレあり抽象的な美とスタイリッシュなモノクロ映像 青年は、社会との不適合に直面する。社会は、ニューカマーをすんなりとは受け入れない。受け入れられるためには、具体的な利益を提供しなければならないし、害悪を与えない存在であることを証明しなければならない。 青年に利益を創出するスキルなどない。そのくせ社会に反抗的な態度はとる。社会人...
ホラー塚本晋也監督 「双生児」 1999 レビュー佐々木 隆行2021年4月18日双生児の流離譚 江戸川乱歩の原作は、1924年に発表されている。舞台となる大徳寺医院は、医院と家屋が同棟にある造りの日本家屋だ。西洋医学の治療を施す医院と、日本建築の普遍性を感じさせる居間や寝室。折衷こそが日本的美の精髄ならば、大正時代を...