シネマ執事

映画「検察側の罪人」ってどんな映画?主役や見どころを解説! ネタバレあり

弁護士をテーマに演出されている映画やドラマは多いものの、検察側をテーマにした映画は、今まで多くはありませんでした。映画「検察側の罪人」は、検察側の正義感が強いために起こした悪事について表現されている作品となっています。

今回は、映画「検察側の罪人」とは、どのような作品なのか、主役や見どころについて解説していくので、参考にしてみてください。

主役や他のキャストについて

映画「検察側の罪人」の主役を務めるのは、元SMAPの「木村拓哉」さんです。エリート検事の最上毅役として出演されています。仕事が出来る検事ですが、正義感が強く、昔の事件を執拗に追っている姿が印象的な人物となっているのが特徴です。

また若手検事・沖野啓一郎役に、嵐の「二宮和也」さんが選出されています。演技派なジャニーズとして人気があり、本作でも存在感のある役柄として活躍されているので、見どころは満載です。

ヒロインである橘沙穂役には、「吉高由里子」さんが選ばれています。検察事務官として仕事を全うしながらも、スパイのような形で、検察側の悪事についても調査していました。

主に、3人を中心にストーリーが進められていますが、他にも豪華俳優陣が出演している作品となっているので、高い演技力が魅力的な映画作品となっています。

最上毅・・・木村拓哉

沖野啓一郎・・・二宮和也

橘沙穂・・・吉高由里子

あらすじや見どころ

映画「検察側の罪人」は、東京地検刑事部に配属された若手検事・沖野啓一郎役と、エリート検事の最上毅がある殺人事件をめぐって考え方がすれ違っていくことで、ストーリーが展開されていきます。

殺人事件を元に話が進められていくので、臨場感あるストーリー展開が魅力となっている映画作品です。どのように殺人が起こったのか、犯人を追い詰める検事の生き様を感じ取ることができます。

その中で、エリート検事である最上毅の行動は、検事として正しいのか、考えさせられるのが本作の見どころといえるでしょう。

主題歌・歌手について

本作では主題歌と位置付けられている物はなく、音楽を「富貴晴美」さんと「土屋玲子」さんが製作していることがわかりました。2人とも映画やドラマに楽曲提供を行っており、本格的な音楽を製作しています。

緊張感のある「検察側の罪人」の世界観を壊すことなく、魅力的な音楽が作中に流れるので、ストーリーとマッチして音楽も楽しむことができるでしょう。

ロケ地は?

映画「検察側の罪人」では、様々な場面を舞台として撮影が行われています。そのため、ロケ地が多いのが特徴です。その中でも、一部のロケ地を紹介していくので、参考にしてみてください。

・長泉町役場

静岡県駿東郡長泉町にある「長泉役場」で、「検察側の罪人」が撮影されていました。検事として堅い仕事をテーマにした作品であるため、ピッタリのロケ地としていえるでしょう。

・京橋駅

地下鉄銀座線の「京橋駅」は、多くのドラマや映画のロケ地としても知られており、「検察側の罪人」のロケ地としても使用されています。実際に映画を見た方であれば、どのシーンに出てくる場面なのか、気付く方もいるのではないでしょうか。

・戸田市のホテルクリスティーナ

本作で重要なシーンが撮影されている「戸田市のホテルクリスティーナ」もロケ地として使用されています。ここでの行動が、後に最上毅と沖野啓一郎が対立することに繋がっていくので、重要な撮影ポイントです。

原作はあるの?

本作「検察側の罪人」は、原作がある作品となっています。原作となったのは「雫井脩介」さんの「検察側の罪人(上)・(下)」で、傑作小説として人気です。

「雫井脩介」さんは、「クロ-ズド・ノート」や「犯人に告ぐ」などの小説を執筆しており、数多くのミステリー小説を執筆しています。

本作では、上・下と分かれている長編小説であるため、ボリュームがある作品となっていますが、ミステリーファンを唸らせるほど、高い評価を得ているので、映画で興味を持った方は読み進めてみるといいでしょう。

ラストや映画全体の考察・解釈

昔の殺人事件が忘れることが出来ない最上毅は、弓岡を殺害し、自分の別荘内に死体を埋めるまでの行動に出ています。しかし、松倉を追い詰めることができず、最終的には松倉が事故に見せかけ殺害されることで、映画は完結しました。

最上毅の悪事を暴くことが出来なかった沖野啓一郎は、絶望感で叫ぶしかないという結末になり、賛否両論のラストとなっています。

時効となった、知り合いが殺害された事件を最上毅は追い続け、松倉が犯人であることを自供させるまでに至りましたが、すでに時効が来ていることから、問題にすることができません。

そのため、最上毅は他の事件で松倉を犯人に仕立てあげることに躍起になりましたが、結局は自分の手で殺害した弓岡が犯人であることがわかり、立件することができませんでした。

最終的には、松倉は殺害されてしまいましたが、この件についても最上毅が関わっている可能性が高いでしょう。作中では言及されていませんでしたが、野放しになった松倉を執着していた最上毅が見逃すとは思えません。

正義感が強いあまりに、悪事を働く最上毅は検事としては問題ですが、人としては共感できる部分があるので、行動に納得できることも多いのではないでしょうか。

監督は誰で、他にどんな作品を作っているか

映画「検察側の罪人」の監督は、「原田眞人」さんです。元々は映画評論家として活躍していましたが、「さらば映画の友よ インディアンサマー」で監督デビューし、多くの作品を生み出しています。

他の作品としては、「魍魎の匣」や「日本のいちばん長い日」が有名です。人の心理的描写や苦悩を表現する作品が多く、独特の緊張感を作り上げることができるのが、「原田眞人」さんの魅力になります。今後も数多くの作品を生み出すことが期待できるので、次回作も楽しみです。

まとめ

検事の正義感や執着から、事件を追っていく「検察側の罪人」は、最上毅の苦悩が繊細に表現されており、切ない気持ちになる映画作品です。共感できる部分もありますが、人として越えてはいけない一線を越えてしまう選択は、賛否両論になっています。

豪華な俳優陣による演技は、緊張感や臨場感を与えてくれるので、目が離せないストーリー展開が魅力的です。映画を観終わった後に、考えさせられる作品となっているので、自分ならどうするのか、考えてみるのも面白いかもしれません。

正義感の強い沖野啓一郎は、これからどうなるのか、後のストーリーも気になり、続編があれば見てみたいという方も多いのではないでしょうか。

なかなか描かれることがない、検事側のストーリーを見ることができる作品なので、おすすめの映画作品です。

COMMENTS

コメントはまだありません。

FacebookでシェアTwitterでシェアTumblrでシェアPinterestでシェア